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プロテストは「フラッシュバック」するほどの重圧… 4度目で悲願成就の大久保柚季が首位タイ発進

大久保柚季が4アンダーの首位タイ発進を決めた。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2024年12月4日 07時51分

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 初日◇4日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6589ヤード・パー72>

プロテストに合格した選手たちによる、一生で一度のタイトルをかけて雌雄を決する恒例の新人戦。今年、4度目の受験で悲願成就を果たした大久保柚季が4アンダー・首位タイ発進を決めた。

吉田鈴が選んだ今年の一文字【写真】

1番から6メートルの下りのスライスラインを沈めてバーディ発進。3番で1つ落としたがこれが唯一のボギー。その後も「まっすぐなライン」につけてコンスタントにバーディを奪っていき、5バーディ・1ボギーの「68」で初日を終えた。

グレートアイランドCは、きのうの練習日で初めてのラウンド。アンジュレーションのあるグリーンに多くの選手が難しいと口を揃えるなか、「なるべく平らなところ」を見つけ、そこから逆算をしてゲームを組み立てていったことが好結果に繋がった。「ファイナルQT」では「傾斜のところに付くと、バーディパットを外すことがたくさんあった」と先週に見つけた学びを、しっかりと生かしている。

また、初コースながら「印象はいい感じ」と回りやすさもある。「フェアウェイキープ率が自分の魅力」と話す大久保は、その強みを存分に生かしフェアウェイからピンを狙うことができた。いいライからグリーンにしっかりと止まるボールを打つことができたからこそ「外したのは3回です」と自信を覗かせるほどパーオン率が高かった。

そして、この新人戦を楽しめていることも好結果の一つ。「本当に寝れなくて…。(一日)4時間くらい」とプレッシャーがのしかかるプロテスト時の思いを吐露。「途中で起きて寝て。夢のなかでも『ここに打ったらどうしよう』みたいなフラッシュバックがあった」。そんな重圧を跳ね除けたからこそ、いまは「楽しみながらプレーできています」。

国内下部のステップ・アップ・ツアーの「京都レディース」から今大会まで試合が続いているだけにもちろん「疲れはあります」。それでも、疲れが吹き飛ぶほど「楽しさが勝っている」と終始表情はにこやか。プレッシャーから解放されたいまは「めっちゃ寝れている」こともうれしい。(文・齊藤啓介)

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